『花の翼に乗せて』秋編

秋編の主人公はめん鶏サキ、赤とんぼトム、稲穂の兄弟です。彼らからどんな教訓が学べるでしょうか。自分の責任、優しさ、謙遜さ、・・・・・いろんなことが学べますね。

秋編の目次

第八話 めん鶏サキの悲劇
第九話 真っ赤なトムの背中に乗って
第十話 稲穂の兄弟

秋編の抜粋

第八話 めん鶏サキの悲劇

山のすそ野、 森近くに一軒の農家がありました。 庭には、めん鶏が放し飼いにされていて、 毎日コッコー!と、タマゴを産んでいました。 夏が終わりかけた頃、 飼い主が若いめん鶏を二羽増やしました。 七羽になっためん鶏たちで庭は賑わい、 犬も猫も圧倒されて隅っこにいます。 めん鶏たちの中でも 『サキ』は特別に目立っていました。 ・・・・・・・ [⇒立ち読み]

第九話 真っ赤なトムの背中に乗って

秋雨のあがった夕暮れ、 褐色の落ち葉に包まれた赤とんぼのトムと サーヤが出会ったのは一週間前でした。 薄いガラス細工のような透ける羽を濡らしてしまい、 ビクッとも動かなくなっていたトム。 サーヤは、落ち葉のままトムを手のひらにのせて 家に持ち帰りました。 暖炉の前の柔らかなクッションの上に置き、 羽が乾くのを待ちました。 トムは少しずつ羽を震わせ始めました。 ・・・・・・・ [⇒立ち読み]

第十話 稲穂の兄弟

ぽかぽかの春、 田んぼに仲良く植えられた稲の苗の兄弟がいました。 でも、あまり仲がよくありません。 喧嘩をしてにらめっこばかりでした。 負けず嫌いの二人は背伸びして、 毎日毎日ツンツンと 「どっちが背が高いか!」 空へ向かって競争していました。 やがて暑い夏になりました。 ・・・・・・・ [⇒立ち読み]

秋編の各話の内容

第八話 めん鶏サキの悲劇

人にはそれぞれ自分の務めがあります。それを忘れてしまうとどうなりますか。雌鶏サキの悲劇から学びましょう。

第九話 真っ赤なトムの背中に乗って

あなたはトンボの世界について考えたことがありますか。ないですって? では、赤とんぼトムの背中に乗ってトンボの世界へ一緒に旅に出てみましょう!

第十話 稲穂の兄弟

「実るほど頭を垂れる稲穂かな」 では、人はどのように成長して謙虚な人間になれるのでしょうか。